ターコイズブルーの作り方|絵の具で鮮やかな青緑を再現する完全ガイド

色彩

夏の海や澄んだ空を思わせるターコイズブルーは、爽やかで自由な雰囲気を持つ魅力的な色です。

しかし、学校や趣味で使う基本的な絵の具セットには含まれていないことが多く、「どうやって作ればいいの?」と疑問に思ったことはありませんか。

実は、手元にある青・緑・白・黄色などの絵の具を組み合わせれば、誰でも簡単にターコイズブルーを再現することができます。

この記事では、基本の混色レシピから、アクリル絵の具を使った応用テクニックまでを分かりやすく解説。

さらに、色をきれいに見せるための混色比率の調整や水分量のコツ、作品で活かすアイデアまで網羅しています。

読み終えたころには、自分だけのオリジナルターコイズブルーを自在に作れるようになり、海や空の風景をより鮮やかに描けるようになるでしょう。

ターコイズブルーとは?色の特徴と魅力

まずは、ターコイズブルーという色がどんな特徴を持ち、どんな魅力があるのかを見ていきましょう。

名前の響きは知っていても、実際にどういう色なのか、改めて説明できる人は少ないかもしれません。

ターコイズブルーの基本的な色味

ターコイズブルーは、青と緑が絶妙に混ざり合った爽やかで明るい青緑色です。

夏の海や澄んだ川を思わせる色味で、絵に取り入れると一瞬で涼しげな印象を与えてくれます。

青の持つ冷たさや透明感に、緑の柔らかさや自然らしさが加わり、バランスの取れた落ち着きのある雰囲気が魅力です。

色の特徴 印象
青みが強いターコイズブルー クールでスタイリッシュ
緑みが強いターコイズブルー 自然でやさしい雰囲気

名前の由来と使われるシーン

「ターコイズ」とはトルコ石(宝石のターコイズ)を意味し、その美しい色合いから名付けられました。

インテリアやファッションの世界でも人気が高く、特にアクセサリーや夏のアイテムに多く用いられています。

絵の中で使えば、爽快感や自由なイメージを表現するのにぴったりです。

絵の具でターコイズブルーを作る基本の方法

それでは、実際に絵の具を使ってターコイズブルーを作る方法を見ていきましょう。

特別な絵の具を買わなくても、手元にある基本色を混ぜ合わせるだけで鮮やかなターコイズブルーを再現できます。

青と緑を混ぜる王道レシピ

もっともシンプルな作り方は、青と緑を「3:1」の割合で混ぜる方法です。

青を多めにすればクールな青寄りに、緑を多めにすれば柔らかい緑寄りに変化します。

最初は緑をベースに、少しずつ青を加えるのが失敗しないコツです。

配合比率 仕上がりイメージ
青3:緑1 標準的なターコイズブルー
青2:緑1 やや緑みが強いターコイズグリーン
青4:緑1 深みのある青寄りのターコイズブルー

青・緑・白を組み合わせて優しい色合いに

柔らかい印象を出したいときは、白を加えるのがおすすめです。

基本の比率は青2:緑1:白2で、ミルキーな優しいターコイズブルーになります。

さらに灰色を少し混ぜると、スモーキーで大人っぽい雰囲気にアレンジすることも可能です。

白を入れすぎると鮮やかさが失われるので注意しましょう

配合 仕上がり
青2:緑1:白2 やわらかいターコイズブルー
青2:緑1:白2+灰1 落ち着いたスモーキーブルー

水色と黄色を混ぜる応用テクニック

水色が手元にある場合は、黄色を少し加えることで鮮やかなターコイズブルーを作ることもできます。

基本比率は水色4:黄色1です。

水色が多ければ青寄り、黄色が多ければ緑寄りに仕上がるので、好みに合わせて調整しましょう。

水色にはあらかじめ白が含まれているため、追加で白を加える必要はありません

配合比率 仕上がりイメージ
水色4:黄色1 バランスの取れたターコイズブルー
水色5:黄色1 青寄りの鮮やかなターコイズブルー
水色3:黄色1 緑みがかったエメラルド調の色

ターコイズブルーをきれいに見せるコツ

同じターコイズブルーでも、混ぜ方や使い方によって見え方が大きく変わります。

ここでは、仕上がりをより美しくするためのちょっとした工夫を紹介します。

混色の比率を変えて色味を調整する方法

比率を少し変えるだけで、印象が大きく変わるのがターコイズブルーの面白さです。

青を多めにするとクールな印象になり、緑を多めにするとナチュラルで優しい雰囲気に仕上がります。

最初に作った色を「基準色」として覚えておくと、再現性が高まります

青と緑の割合 見え方
青が多め 透明感のある爽やかなブルー
緑が多め やさしく自然な色合い
バランス良く スタンダードなターコイズブルー

水分量と紙の扱い方の注意点

水彩絵の具で作るときは、水分量の調整が仕上がりを左右します。

水が多すぎると紙が破れたり、色がにじんでコントロールしにくくなるので注意が必要です。

反対に水が少なすぎると、絵の具が濃く重たい印象になってしまいます。

紙が湿りすぎないよう、余分な水はティッシュや布で軽く吸い取ると扱いやすくなります。

水分量 仕上がりの特徴
多め 淡く広がるが紙が弱くなる
少なめ 濃く重たい色になる
適度 発色が良く扱いやすい

失敗しないための混色の順番

ターコイズブルーを作るときは、必ず明るい色に暗い色を少しずつ加えるようにしましょう。

暗い青を先に出してしまうと、色の調整が難しくなり、思ったより濃い仕上がりになってしまいます。

緑や白をベースにして、少しずつ青を足すのが成功の秘訣です。

混ぜる順番 メリット
明るい色から始める 調整がしやすく失敗が少ない
暗い色から始める 濃すぎて修正が難しくなる

アクリル絵の具で作るターコイズブルー

次に、アクリル絵の具を使ったターコイズブルーの作り方を見ていきましょう。

基本的な色の組み合わせは水彩と同じですが、アクリルならではの質感や特性を活かすことができます。

水彩絵の具との違い

まず押さえておきたいのが、水彩絵の具とアクリル絵の具の違いです。

水彩には「アラビアゴム」、アクリルには「アクリル樹脂」が含まれています。

どちらも水で溶けますが、性質は大きく異なります。

絵の具の種類 特徴
水彩絵の具 にじみを活かせる、淡く透明感のある仕上がり
アクリル絵の具 発色が鮮やかで、油絵風の表現も可能

薄く軽やかに見せたいなら水彩、しっかりとした色を出したいならアクリルを選ぶと良いでしょう。

アクリルならではの発色と質感の活かし方

アクリル絵の具は乾燥が速く、重ね塗りに強いのが特徴です。

ターコイズブルーを表現するときも、ベースの色を作った上から少しずつ重ねていくと、深みのある色合いになります。

また、三原色のシアンとイエローを混ぜて鮮やかなターコイズを作る方法もおすすめです。

混ぜすぎると濁りやすいので、少量ずつ試すのがポイントです。

表現方法 特徴
重ね塗り 深みが出る、複雑な色合いを表現可能
シアン+イエロー 鮮やかで強い発色が出せる

ターコイズブルーを活かした表現アイデア

せっかく作ったターコイズブルーは、作品の中でどんな風に使うと映えるのでしょうか。

ここでは、絵に爽やかさや奥行きを加える活用法を紹介します。

海や空の描写に取り入れる方法

ターコイズブルーは、海や空を描くときの定番カラーです。

特に海の浅瀬や空が透き通るような場面に使うと、自然でリアルな仕上がりになります。

青一色で塗るよりも、ターコイズブルーを混ぜることで透明感や奥行きを表現できるのが大きな魅力です。

使いどころ 効果
海の浅瀬 透明感と爽やかさを表現できる
夏の空 澄みきった空気感を演出
水辺の風景 清涼感をプラス

作品に爽やかさを加える使い方

ターコイズブルーはアクセントカラーとして使うと効果的です。

人物画なら背景や小物に取り入れると、若々しく開放的な印象を与えられます。

メイン部分に使いすぎると全体が寒色で重たく見えることがあるため、バランスが大切です。

場面 ターコイズブルーの効果
背景 明るく爽快な印象をプラス
アクセサリーや衣服 若々しさや自由さを演出
植物や水辺の小物 自然な彩りを加える

まとめ|自分だけのターコイズブルーを楽しもう

ターコイズブルーは、青と緑が絶妙に混ざり合った爽やかで自由な色です。

絵の具の基本色を工夫して混ぜれば、特別な絵の具を買わなくても表現できます。

青と緑を混ぜたり、白を加えて柔らかさを出したり、水色と黄色を使って鮮やかさを出したりと、作り方は自由です。

配合の工夫ひとつで、自分だけのオリジナルカラーが生まれるのが大きな楽しみですね。

水彩とアクリルでは質感や発色も異なるので、目的や好みに合わせて選びましょう。

ぜひ、海や空の風景、アクセントカラーとして活かして、作品に爽やかさと深みを加えてみてください。

作り方のバリエーション 仕上がりイメージ
青+緑 スタンダードなターコイズブルー
青+緑+白 やさしいミルキーな色合い
水色+黄色 鮮やかで明るいターコイズブルー
シアン+イエロー(アクリル) 強く鮮烈な発色
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