クリーム色の作り方|絵の具でやさしい色を作る混色のコツ

色彩

「クリーム色の作り方が知りたいけど、絵の具セットに入っていないから困った…」そんな経験はありませんか。

クリーム色は、白と黄色の中間にあるやわらかい色で、温かみや安心感を演出してくれる便利な色です。

実は基本の12色セットがあれば、誰でも簡単にクリーム色を作ることができます。

この記事では、白と黄色をベースにした基本の配合から、赤や茶色を足したアレンジ方法まで詳しく解説します。

さらに、アイボリーやベージュといった似ている色との違いも整理しているので、混色に迷ったときの参考になります。

読み終える頃には、あなたも思い通りのクリーム色を作れるようになります

初心者の方でも実践しやすい混色のコツをまとめていますので、ぜひ作品づくりに取り入れてみてください。

クリーム色の作り方とは?

まずは「クリーム色」とはどんな色なのかを理解することから始めましょう。

名前はよく耳にするけれど、具体的にどんな特徴を持つ色なのかを知っておくと、混色のときに迷いにくくなります。

クリーム色の基本的なイメージと特徴

クリーム色は、黄色と白の中間にあるような柔らかい淡色です。

温かみがありながらも落ち着いた雰囲気を持つのが大きな特徴です。

白は眩しすぎる、黄色は鮮やかすぎると感じるときに、ちょうどよいバランスを取ってくれる色といえます。

そのため、子ども部屋の壁紙や病院の待合室など、安心感を出したい空間でよく使われています。

印象 よく使われる場所
清潔感・強い明るさ 医療施設、オフィス
黄色 元気・刺激的 広告、看板、イベント会場
クリーム色 やさしさ・安心感 子供部屋、保育園、リビング

どんなシーンで使われる色なのか

クリーム色は他の色と相性が良いため、背景色としてもよく選ばれます。

明るさを保ちながら主張しすぎないため、差し色や挿絵の邪魔にならないという利点があります。

例えば、イラストで背景をクリーム色にすると、人物やモチーフが自然に引き立ちます。

派手さを抑えつつ、温かみを出したいときに最適な色といえるでしょう。

絵の具で作るクリーム色の基本配合

それでは、実際に絵の具を使ってクリーム色を作る方法を解説していきます。

基本的な配合を覚えるだけで、どんな絵具セットからでも簡単にやさしいクリーム色が生み出せます。

白と黄色の割合の目安

クリーム色を作る一番シンプルな方法は「白と黄色」を混ぜることです。

割合の目安は白3:黄色1です。

最初は白を多めに用意して、少しずつ黄色を足していくのがコツです。

一度に黄色を多く入れてしまうと、鮮やかすぎて調整が難しくなります。

白と黄の割合 仕上がりの印象
白4:黄1 ごく淡いクリーム色、ミルクのような雰囲気
白3:黄1 基本のクリーム色
白2:黄1 やや濃いめの黄色寄りのクリーム色

混色のときに注意したいポイント

絵の具を混ぜるときは、筆やパレットが汚れていると他の色が入り込み、濁った印象になってしまいます。

必ず筆をきれいに洗い、水気を拭き取ってから混色することを忘れないようにしましょう。

また、白と黄色は明るい色どうしなので、ほんの少しの割合の違いで色味が大きく変わります。

少しずつ混ぜて確認しながら進めるのが失敗しないポイントです。

色味を変えるクリーム色のアレンジ方法

基本のクリーム色を作れるようになったら、少し工夫を加えてニュアンスの違う色に挑戦してみましょう。

赤や茶色をほんの少し足すことで、雰囲気の異なるクリーム色を表現できます。

赤を加えてベージュ風にする方法

白と黄色の基本のクリーム色に、ほんのわずかを混ぜると、ベージュ寄りの落ち着いた色合いになります。

目安は白3:黄1:赤0.1です。

赤を加えると温かみが増し、家具や背景色に馴染みやすくなるのが特徴です。

ただし、赤を入れすぎると一気に濁った印象になるため、耳かき1杯ほどの量を意識して加えるとよいでしょう。

配合 仕上がり
白3:黄1 標準的なクリーム色
白3:黄1:赤0.1 ベージュ寄りの落ち着いたクリーム色

茶色を加えてカスタード風にする方法

茶色を加えると、まるでカスタードクリームのような温かみのある色が生まれます。

目安は白3:黄1:茶0.1です。

茶色は赤みと黄色みを持つため、加えると一気にトーンが変化するので注意が必要です。

黄色だけでは明るすぎると感じるときや、作品全体をやわらかくまとめたいときに便利な方法です。

配合 仕上がり
白3:黄1 基本のクリーム色
白3:黄1:茶0.1 カスタードのようなあたたかい色合い

クリーム色と似た色の違い

「クリーム色」とよく混同される色に、アイボリーやベージュがあります。

似ているようで微妙に異なるので、違いを知っておくと色選びに迷わなくなります。

アイボリーとクリーム色の違い

アイボリーは、象牙を意味する言葉です。

色としてはクリーム色に少しグレーを加えたような落ち着いたトーンになります。

そのため、純白のような眩しさが苦手なときに選ばれることが多いです。

「白っぽさは欲しいけれど、やわらかくしたい」というときに便利な色といえます。

特徴
クリーム色 白と黄の中間、やさしく温かい印象
アイボリー クリーム色+グレーで落ち着きがある

ベージュとクリーム色の違い

ベージュはもともと「染色されていない羊毛の色」を指す言葉でした。

色としてはクリーム色よりも赤みがあり、やや濃いめのトーンが特徴です。

ナチュラルで落ち着いた雰囲気を出したいときによく選ばれます。

クリーム色よりも大人っぽく、落ち着いた印象を与えたい場合にベージュを使うと効果的です。

印象
クリーム色 やさしい・親しみやすい
ベージュ 落ち着き・大人っぽさ

クリーム色を美しく使うコツ

せっかく作ったクリーム色を活かすには、使い方にも少し工夫が必要です。

背景に使うのか、アクセントに使うのかで印象は大きく変わります。

背景に使うときの工夫

クリーム色は主張しすぎない色なので、背景に使うと他の色を自然に引き立ててくれます。

特にイラストやデザインのベースにすると、全体がやわらかくまとまります。

白だと眩しい、黄色だと派手すぎると感じるときにちょうど良いのがクリーム色です。

食べ物のイラストで例えるなら、クリーム色は「スープ皿の優しい色合い」のような役割を果たします。

背景色 印象
清潔感があるが強すぎる場合もある
黄色 明るく元気だが刺激的に見えることもある
クリーム色 落ち着きと温かみを両立

他の色と組み合わせるときのポイント

クリーム色は多くの色と相性が良いですが、特に暖色系と組み合わせると自然になじみます。

赤やオレンジと合わせると温かみが増し、緑や青と合わせると優しいコントラストが生まれます。

ただし、黒との組み合わせはコントラストが強すぎるため、注意が必要です。

アクセントを加えるなら、濃い茶色や紺色のように「柔らかさを壊さない暗色」と組み合わせるとバランスがとれます。

組み合わせる色 仕上がりイメージ
赤・オレンジ 明るく温かい雰囲気
緑・青 爽やかで落ち着いた雰囲気
茶色・紺色 引き締まりつつ柔らかい印象

まとめ|やさしい色合いを楽しもう

クリーム色は、白と黄色をベースにした誰でも作りやすい色です。

さらに赤や茶色を少し足すことで、ベージュ寄りやカスタード風など、雰囲気の違う色を作ることもできます。

また、アイボリーやベージュといった似ている色の特徴を知っておくと、用途に応じてより的確に使い分けられます。

背景や差し色にクリーム色を取り入れると、全体が優しくまとまるのも大きな魅力です。

混色のときは筆や水を清潔に保ち、少しずつ色を加えて調整すれば失敗が減ります。

ぜひ気軽にクリーム色を取り入れて、あなたの作品に温かみをプラスしてみてください。

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