Windows11をクリーンインストールする方法【2025年最新版】USB作成から初期設定まで完全ガイド

Windows

「最近、Windows11が重くなってきた…」そんな悩みを感じていませんか?

動作の遅さや不具合を根本から解決したいなら、最も効果的な方法がクリーンインストールです。

この記事では、初心者の方でも安心して実践できるように、USBメモリの作成からBIOS設定、インストール後の初期設定までをわかりやすくステップごとに解説します。

また、「ライセンス認証が通らない」「ドライブが表示されない」など、つまずきやすいポイントの対処法もQ&A形式でカバー。

2025年最新版の情報をもとに、この記事を読めば誰でも安全・確実にWindows11を新品同様の状態へリフレッシュできます。

さあ、一緒にあなたのPCを最高のパフォーマンスへ蘇らせましょう。

  1. Windows11のクリーンインストールとは?違いと目的を理解しよう
    1. クリーンインストールとアップグレードの違い
    2. なぜクリーンインストールが必要なのか?
  2. クリーンインストールのメリット・デメリットを整理
    1. クリーンインストールで得られる3つの効果
    2. 実行前に知っておくべきリスクと注意点
  3. Windows11 クリーンインストールの全体手順ロードマップ
    1. 作業の全体像を把握しておこう
    2. 安全に進めるための基本ルール
  4. Step1:事前準備とバックアップの完全マニュアル
    1. 消えたら困るデータを守るバックアップ方法
    2. プロダクトキーとドライバーを忘れずに確認
    3. システム要件(TPM・セキュアブート)のチェック方法
  5. Step2:インストール用USBメモリの作成手順
    1. 準備するものと必要な容量
    2. Microsoft公式ツールを使ったUSB作成手順
    3. Rufusで要件回避USBを作る方法(上級者向け)
  6. Step3:BIOS(UEFI)設定を変更してUSBから起動
    1. BIOS画面への入り方とキー操作
    2. ブート順位・CSM・セキュアブート設定の最適化
    3. 設定を保存して再起動する
  7. Step4:Windows11のクリーンインストール実行ガイド
    1. 「カスタムインストール」を選ぶ理由
    2. パーティション削除とインストール先の選び方
    3. インストール中の注意点と再起動時の対処法
  8. Step5:初期設定(OOBE)とライセンス認証
    1. 地域・ネットワーク・Microsoftアカウント設定
    2. ローカルアカウントで進める方法
    3. ライセンス認証が通らない時の確認ポイント
  9. クリーンインストール後に行う初期設定と最適化
    1. Windows Updateの実行とドライバー導入
    2. 必要なソフトの再インストール手順
    3. BIOS設定を元に戻して高速起動へ
  10. トラブルQ&A:よくあるエラーと解決策
    1. USBが認識されない・起動しない場合
    2. 「このPCではWindows11を実行できません」と表示される
    3. ドライブが表示されない・認証できない場合
  11. まとめ:クリーンインストールで生まれ変わるWindows11
    1. この記事で学んだことの総まとめ
    2. 失敗しないための最終チェックリスト

Windows11のクリーンインストールとは?違いと目的を理解しよう

ここでは、まず「クリーンインストールってそもそも何?」という基本から整理していきます。

アップグレードとの違いを理解することで、なぜこの作業が必要なのかがクリアになりますよ。

クリーンインストールとアップグレードの違い

クリーンインストールとは、Windows11を「ゼロから」入れ直す方法のことです。

ストレージ(SSDやHDD)を初期化して、まっさらな状態にしてからOSを新しくインストールします。

つまり、以前の設定やアプリ、データはすべて削除される代わりに、新品同様の軽快な動作が戻ってくるというわけです。

一方のアップグレードは、今あるWindowsの上に新しいOSを上書きする方法。

データやアプリは残りますが、古い設定ファイルや不要データも引き継いでしまうため、不具合や重さが残るケースが多いです。

項目 クリーンインストール アップグレード
データの扱い 全削除(バックアップ必須) 残る(リスクあり)
動作の軽さ 最も軽く安定 以前より改善する程度
作業時間 やや長い(準備含む) 比較的短い
推奨対象 動作が重い/不調のPC 軽い更新で済ませたい人

なぜクリーンインストールが必要なのか?

長年Windowsを使っていると、不要なレジストリやキャッシュ、プリインストールアプリが溜まり、動作を重くします。

それらを根本から取り除いて、システムを再構築するのがクリーンインストールの目的です。

まっさらな環境を作り直すことで、OS本来のスピードと安定性を取り戻せるというのが最大の理由です。

つまり、ソフトでの小手先の調整よりも、OSごと入れ直すのが「最も確実なリフレッシュ方法」なのです。

クリーンインストールのメリット・デメリットを整理

次に、クリーンインストールの良い点と注意すべき点をセットで確認しましょう。

「やってよかった!」と満足するためには、両面を理解しておくことが大切です。

クリーンインストールで得られる3つの効果

まずはメリットから見ていきましょう。

クリーンインストールの最大の魅力は、PCを新品同様にリセットできることです。

メリット 内容
動作の軽快化 システムのゴミや不要アプリが消え、PC本来の性能を取り戻します。
不具合の解消 アップデートでは直らなかった設定やエラーがリセットされます。
ストレージ整理 意味不明な「その他」容量もスッキリ整理できます。

結果的に、クリーンインストールは“最強のメンテナンス”とも言える方法なのです。

実行前に知っておくべきリスクと注意点

一方で、注意すべき点もあります。

バックアップを怠ると、大事なデータが完全に失われるという点です。

また、アプリやドライバーをすべて入れ直す手間もあります。

デメリット 対策
データが消える 外付けSSDやクラウドに必ずバックアップを取る。
アプリの再インストールが必要 よく使うアプリをリスト化しておく。
ドライバーが認識されない ネットワークドライバーを事前にダウンロードしておく。

これらの準備を怠らなければ、クリーンインストールは非常に安全で効果的に行えます。

次の章では、全体の流れをつかむための「手順ロードマップ」を一緒に見ていきましょう。

Windows11 クリーンインストールの全体手順ロードマップ

クリーンインストールは一度に多くの操作を行うため、まずは全体像を頭に入れておくことがとても大切です。

ここでは、作業の流れをステップごとに整理し、どこで何をするのかを明確にしておきましょう。

作業の全体像を把握しておこう

Windows11のクリーンインストールは、大きく分けて5つのステップで構成されています。

この流れを最初に理解しておくと、途中で迷うことがなくなります。

ステップ 作業内容
Step1 データのバックアップとシステム要件確認
Step2 インストール用USBメモリの作成
Step3 BIOS(UEFI)設定を変更してUSBから起動
Step4 Windows11のインストール実行
Step5 初期設定と最適化

「どのステップで何をやるか」を意識するだけで、失敗のリスクは大幅に減ります。

安全に進めるための基本ルール

クリーンインストールは一歩間違えるとデータが消えてしまうため、以下の基本ルールを守りましょう。

  • バックアップを最優先に取る(データ消失防止)
  • USB作業時は「中身が消える」ことを理解しておく
  • インストール先のドライブは必ず確認する
  • 焦らず、1つずつ順番通りに進める

途中でわからなくなったら無理に進めず、必ず手順を見直すこと。

では、次の章では最も重要な「Step1:事前準備とバックアップ」について詳しく解説していきます。

Step1:事前準備とバックアップの完全マニュアル

クリーンインストールを成功させる鍵は、この事前準備にあります。

「たぶん大丈夫だろう」で進めてしまうと、思わぬデータ消失やドライバー不足に悩まされることになります。

消えたら困るデータを守るバックアップ方法

まずは、写真や書類、ゲームのセーブデータなど、失いたくないファイルを完全にバックアップしましょう。

外付けSSDやクラウドストレージ(OneDrive・Google Driveなど)を使うのがおすすめです。

バックアップ対象 保存先
ドキュメント・デスクトップ・ピクチャ 外付けHDDまたはクラウド
アプリ設定・メールデータ 外部メディア(USBなど)
ゲームセーブ・年賀状データなど クラウドまたはNAS

バックアップは“念には念を”が鉄則です。

可能であれば2箇所にコピーを取っておくとより安全です。

プロダクトキーとドライバーを忘れずに確認

Windows11がデジタルライセンスで認証されている場合、再インストール時にキーを入力しなくても自動認証されます。

ただし、自作PCなどでキーが必要な場合は、事前に確認しておきましょう。

コマンドプロンプト(管理者)を開いて、次のコマンドを入力します。

wmic path SoftwareLicensingService get OA3xOriginalProductKey

表示されなかった場合でも、Microsoftアカウントと紐づいていれば問題ありません。

また、ネットワークドライバー(LANまたはWi-Fi)は必ず別のUSBメモリに保存しておきましょう。

これを忘れると、インストール後にネットが繋がらず詰むケースがあります。

システム要件(TPM・セキュアブート)のチェック方法

Windows11をクリーンインストールするには、TPM2.0とセキュアブートが有効である必要があります。

設定に不安がある場合は、Microsoftの「PC正常性チェックアプリ」を使えば簡単に確認できます。

確認項目 推奨設定
TPM 2.0 Enabled(有効)
セキュアブート Enabled(有効)
CSM(互換モード) Disabled(無効)

この段階でPCの準備が整えば、インストール作業は9割成功したも同然です。

次の章では、いよいよインストール用USBメモリの作成に取りかかります。

Step2:インストール用USBメモリの作成手順

Windows11をクリーンインストールするためには、インストール用のUSBメモリを作る必要があります。

このUSBが、まさに「OSを入れ直すための鍵」となる重要アイテムです。

準備するものと必要な容量

まずはUSBメモリと作業用PCを用意しましょう。

USBメモリは8GB以上、できれば32GB以上のUSB3.0対応をおすすめします。

準備物 説明
USBメモリ 8GB以上(中身は全削除される)
インターネット接続されたPC Microsoft公式ツールをダウンロードするために必要
安定したネット回線 OSデータのダウンロードが数GBあるため

USBメモリの中身は全て消えるため、必要なデータがある場合は先にバックアップを。

Microsoft公式ツールを使ったUSB作成手順

最も安全で確実なのが、Microsoft公式の「メディア作成ツール」を利用する方法です。

ブラウザで「Windows11 ダウンロード」と検索し、Microsoft公式サイトへアクセスします。

  • 「Windows11 のインストール メディアを作成する」セクションを開く
  • 「今すぐダウンロード」ボタンをクリックしてツールを取得
  • ダウンロードした「MediaCreationToolW11.exe」を実行

起動後はウィザード形式で進みます。

手順 操作内容
1 ライセンス条項に同意する
2 言語とエディションを選択(通常は自動設定でOK)
3 使用するメディアで「USBフラッシュドライブ」を選択
4 接続しているUSBメモリを選び「次へ」
5 Windows11のデータをダウンロード・書き込み(数十分ほど)

完了メッセージ「USB フラッシュドライブの準備ができました」が出たら成功です。

このUSBメモリがあなたの“インストールメディア”となります。

Rufusで要件回避USBを作る方法(上級者向け)

もし古いPCでTPM 2.0やセキュアブートに対応していない場合は、「Rufus(ルーファス)」を使うことで要件を回避できます。

これは非公式の方法なので、理由を理解したうえで慎重に利用してください。

手順 操作内容
1 MicrosoftサイトからWindows11のISOファイルをダウンロード
2 Rufusを起動して、ダウンロードしたISOを選択
3 「TPM2.0チェックを削除」「Microsoftアカウント要求を削除」などのオプションを選択
4 「スタート」を押してUSBを作成

注意: この方法はMicrosoft公式ではないため、自己責任で使用してください。

では、このUSBを使って、いよいよインストール作業の下準備に入ります。

次のステップでは、BIOS(UEFI)設定の変更方法を確認しましょう。

Step3:BIOS(UEFI)設定を変更してUSBから起動

USBを作成したら、PCがそのUSBから起動できるように設定を変更します。

この設定を間違えると、いつまで経ってもインストール画面が出ないこともあるので、慎重に進めましょう。

BIOS画面への入り方とキー操作

PCの電源を入れた直後に、メーカーごとの特定キーを押すとBIOS画面が開けます。

メーカー 起動キー
DELL F2 または F12
HP F10
ASUS Delete または F2
Lenovo F1 または F2
NEC / 富士通 F2 または F12

タイミングが難しい場合は、Windows11上からBIOSに入る方法もあります。

  • 「設定」→「システム」→「回復」を開く
  • 「PCの起動をカスタマイズする」→「今すぐ再起動」
  • 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「UEFIファームウェア設定」→「再起動」

これで自動的にBIOS画面が表示されます。

ブート順位・CSM・セキュアブート設定の最適化

BIOS画面では「Boot(起動)」メニューを探します。

ここでUSBメモリ(UEFI: と付いたもの)を1番目に設定しましょう。

設定項目 推奨設定
Boot Option #1 UEFI: [USBメモリ名]
CSM(互換性サポート) Disabled(無効)
Secure Boot Enabled(有効)

注意: USBが2つ表示される場合は「UEFI:」の方を必ず選びましょう。通常のUSBを選ぶとインストールが失敗することがあります。

設定を保存して再起動する

設定が終わったら、「Save & Exit(保存して終了)」を選択します。

多くのPCでは「F10」キーで保存・再起動ができます。

再起動後、画面に「Press any key to boot from USB…」と出たら、どれかキーを押せばUSBから起動が始まります。

ここまでできれば、インストールの準備はすべて完了です。

次の章では、いよいよ実際のインストール作業を進めていきます。

Step4:Windows11のクリーンインストール実行ガイド

ここからいよいよ本番です。

作成したUSBメモリを使って、Windows11のインストールを実際に行っていきましょう。

少し緊張する工程ですが、順番を守れば誰でも安全に実行できます。

「カスタムインストール」を選ぶ理由

USBから起動すると、最初に「Windowsセットアップ」の画面が表示されます。

言語を「日本語」、キーボードを「Microsoft IME」に設定し、「今すぐインストール」をクリック。

次に「プロダクトキーを入力してください」と表示された場合、デジタルライセンス認証済みのPCなら「プロダクトキーがありません」を選択して進んでOKです。

その後、「インストールの種類を選択してください」と聞かれるので、必ず『カスタム:Windowsのみをインストール(詳細設定)』を選びましょう。

「アップグレード」を選ぶと上書きになってしまい、クリーンインストールになりません。

選択肢 意味
アップグレード 既存環境を引き継ぐ上書きインストール
カスタム ドライブを初期化して完全に新規インストール

パーティション削除とインストール先の選び方

次の画面では、「Windowsを、インストールする場所を選んでください。」と表示されます。

ここで、インストール先のドライブ(通常は「ドライブ0」)を選び、既存のパーティションをすべて削除します。

注意: この操作でデータは完全に消去されるため、バックアップが済んでいることを確認してください。

操作 内容
削除 古いWindowsのパーティションを削除して空にする
新規 新しいパーティションを自動作成
次へ インストールを開始

最後に「ドライブ0の未割り当て領域」を選んで「次へ」をクリックすると、インストールが始まります。

インストール中の注意点と再起動時の対処法

インストールが進行すると、PCが数回自動で再起動します。

このとき、再起動時に「Press any key to boot from USB…」と表示されても、何も押さずに放置してください。

もしキーを押してしまうと、再びUSBから起動してやり直しになってしまいます。

状況 正しい行動
初回起動 キーを押してUSBから起動
2回目以降 何も押さず自動で進める

インストールが完了すると、Windows11の初期設定画面(OOBE)が表示されます。

ここからは、環境を整える最終フェーズに入ります。

Step5:初期設定(OOBE)とライセンス認証

インストールが完了すると、自動で初期設定ウィザード(OOBE:Out of Box Experience)が始まります。

これは新しいPCをセットアップする感覚で進めれば大丈夫です。

地域・ネットワーク・Microsoftアカウント設定

最初に地域とキーボードレイアウトを確認しましょう。

  • 「国または地域」→「日本」
  • 「キーボードレイアウト」→「Microsoft IME」
  • 「2つ目のレイアウトを追加しますか?」→「スキップ」

次にネットワーク設定が表示されます。

有線LANやWi-Fiを接続し、インターネットに繋がる状態にしておきましょう。

この段階で接続することで、ライセンス認証や最新ドライバーの取得がスムーズになります。

ローカルアカウントで進める方法

Microsoftアカウントでのサインインを推奨されますが、「ローカルアカウント」で設定する方法もあります。

Homeエディションの場合、以下の手順でインターネット接続をスキップできます。

手順 操作内容
1 アカウント入力画面で「Shift + F10」を押す
2 黒い画面(コマンドプロンプト)が開いたら「OOBE\BYPASSNRO」と入力してEnter
3 再起動後に「インターネットに接続していません」という選択肢が出る
4 「制限された設定で続行」を選び、ローカルアカウントを作成

Proエディションでは「インターネットに接続していません」をそのまま選択できます。

ライセンス認証が通らない時の確認ポイント

通常、インターネットに接続すれば自動でデジタルライセンス認証が完了します。

もしうまくいかない場合は、以下の項目をチェックしましょう。

原因 対処法
ネットワーク未接続 Wi-FiまたはLANを再接続
アカウント未同期 以前使用していたMicrosoftアカウントでサインイン
エディションの不一致 HomeとProを間違えていないか確認
ハードウェア変更 マザーボード交換後は再認証が必要

それでも解決しない場合は、「設定」→「システム」→「ライセンス認証」から「トラブルシューティング」を実行してみましょう。

ここまで完了すれば、Windows11のインストールはすべて完了です。

次の章では、インストール直後にやっておきたい最適化とメンテナンスを紹介します。

クリーンインストール後に行う初期設定と最適化

Windows11のインストールが完了しても、まだ終わりではありません。

ここからは、PCを最新かつ快適に使うための「仕上げ作業」を行いましょう。

Windows Updateの実行とドライバー導入

クリーンインストール直後のWindowsは、古い状態のままです。

まず最初にWindows Updateを行い、最新バージョンに更新しましょう。

  • 「スタート」→「設定」→「Windows Update」を開く
  • 「更新プログラムのチェック」をクリック
  • 表示された更新をすべて適用し、再起動
  • 「最新の状態です」と表示されるまで繰り返す

その後、「デバイスマネージャー」を開いて、ドライバーの状態を確認します。

「!」や「?」マークがある場合は、ドライバーが未インストールです。

特に以下の2つは必ずメーカー公式サイトから最新版を導入しましょう。

ドライバー名 入手先
グラフィックドライバー NVIDIA / AMD / Intel 公式サイト
チップセットドライバー マザーボードメーカーの公式サイト

ネットに繋がらない場合は、Step1で保存しておいたLANやWi-FiドライバーをUSBから手動でインストールします。

必要なソフトの再インストール手順

次に、よく使うアプリを入れ直していきましょう。

これも整理する良い機会なので、「本当に必要なアプリ」だけを厳選するのがおすすめです。

カテゴリ 代表的なソフト
ブラウザ Google Chrome / Microsoft Edge
オフィス Microsoft 365 / LibreOffice
セキュリティ Defender(標準)または好みのウイルス対策ソフト
ユーティリティ 7-Zip / VLC / Adobe Readerなど

必要最低限のアプリだけを入れることで、システムの軽さをキープできます。

BIOS設定を元に戻して高速起動へ

Step3でUSBブートを優先にした設定を戻しておくと、起動時間が短縮されます。

再度BIOSに入り、起動順位の1番目を「Windows Boot Manager」に設定しましょう。

項目 設定内容
Boot Option #1 Windows Boot Manager
CSM Disabled(無効)
Secure Boot Enabled(有効)

これでPCの起動がスムーズになり、再起動時の確認メッセージも表示されなくなります。

以上で、理想的なWindows11環境が完成です。

トラブルQ&A:よくあるエラーと解決策

クリーンインストールでは、手順を守っても予期せぬトラブルが起きることがあります。

ここでは特に多いエラーと、その解決方法をまとめました。

USBが認識されない・起動しない場合

USBメモリがBIOSで検出されない場合は、以下を確認してください。

原因 対処法
ブート順位が間違っている BIOSで「UEFI: USBメモリ」を1番目に設定
CSMが有効 CSMを「無効(Disabled)」に変更
USBポートの相性 背面のUSB3.0ポートに挿し直す

「このPCではWindows11を実行できません」と表示される

これは、TPM2.0やセキュアブートが無効になっている可能性が高いです。

  • BIOSで「TPM」「Secure Boot」を有効にする
  • 古いPCの場合は「Rufus」で要件回避USBを作成

注意: 回避USBの利用はあくまで非公式です。自己判断で行ってください。

ドライブが表示されない・認証できない場合

ドライブが表示されないときは、物理的な接続またはドライバーの問題が考えられます。

問題 対処方法
SSD/HDDが認識されない SATAケーブル・電源ケーブルの接続確認
Intel VMD対応PCで認識不可 「Intel RST VMDドライバー」を読み込む
ライセンス認証できない Microsoftアカウントで再サインイン/トラブルシューティングを実行

また、マザーボードを交換した場合は、ライセンスが別PC扱いになることがあります。

その場合は、Microsoftサポートページで再認証手続きを行いましょう。

トラブルの多くはBIOS設定かドライバー不足が原因です。

焦らず、ひとつずつ確認していけば必ず解決できます。

まとめ:クリーンインストールで生まれ変わるWindows11

ここまで、Windows11のクリーンインストール手順をすべて見てきました。

最初は少しハードルが高く感じたかもしれませんが、実際には手順を守れば誰でも安全に実行できます。

この記事で学んだことの総まとめ

最後に、重要なポイントを振り返っておきましょう。

ポイント 内容
1. 事前準備 バックアップとドライバーの確保が成功の鍵
2. USB作成 Microsoft公式ツールで安全なインストールメディアを作成
3. BIOS設定 起動順位を「UEFI: USB」に変更し、CSMを無効化
4. インストール 必ず「カスタム」を選択してパーティションを削除・再作成
5. 初期設定 ネットワーク接続とライセンス認証を忘れずに
6. 最適化 Windows Updateとドライバー更新で性能を最大化

これらを丁寧に行えば、あなたのPCは新品のように軽く、快適に生まれ変わります。

失敗しないための最終チェックリスト

最後に、クリーンインストールを実施する前に必ず確認しておくべきチェックリストを紹介します。

チェック項目 確認
重要なデータを2箇所以上にバックアップした
LAN/Wi-Fiドライバーを別USBに保存した
プロダクトキーまたはライセンス状態を確認した
BIOSでTPM2.0とセキュアブートを有効にした
インストール用USBメモリを作成済み
インストール先ドライブを間違えないよう確認
再インストール後に必要なアプリをリストアップした

このリストをすべてチェックできたら、もう準備は完璧です。

クリーンインストールは「最後の手段」ではなく、「最高の再出発」です。

PCの調子が悪くなったときや、長年使って動作が重くなったとき、思い切って実行する価値があります。

あなたのWindows11が、再びサクサク動く理想の環境に戻りますように。

この記事が、あなたのクリーンインストール成功の一助になれば幸いです。

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