LINEアンケートで複数の質問を設定したいけれど、「ボタンが押せない」「複数追加できない」と悩んでいませんか?
実は、LINE公式アカウントの管理画面から正しい手順を踏めば、誰でも簡単に複数質問を作成できます。
この記事では、基本の設定方法から、複数回答や自由記述の活用、複数質問が作れない時の原因と解決策までを丁寧に解説。
さらに、回答率を上げる質問設計のコツや、アンケート結果をExcelで分析する方法も紹介します。
この記事を読めば、LINEアンケートを使って顧客の本音を引き出し、ビジネス改善に活かす具体的な方法がわかります。
LINEアンケートで複数質問を作成する基本の流れ

LINEアンケートの複数質問機能を活用すれば、ユーザーの意見をより深く知ることができます。
この章では、LINE公式アカウントの管理画面から複数質問を設定する方法と、自由記述や複数回答を組み合わせるポイントを解説します。
LINE公式アカウントからアンケートを作成する手順
まずは、LINE公式アカウントの管理画面(LINE Official Account Manager)を開きます。
以下の手順に沿って設定を進めましょう。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| ① | 管理画面にログインし、「ツール」→「アンケート」をクリック。 |
| ② | アンケート一覧ページで「作成」ボタンを押す。 |
| ③ | 「基本設定」でアンケート名・説明文・期間を入力。 |
| ④ | 「質問設定」で質問内容と選択肢を追加。 |
| ⑤ | 設定完了後、「保存」をクリックして公開準備完了。 |
初めて操作する方でも、画面のガイドに従えば迷わず進められます。
アンケート作成は5ステップで完結する手軽な仕組みになっているので、気軽に試してみましょう。
複数質問を追加する設定方法
LINEアンケートでは、1つのアンケートに最大10問まで質問を設定できます。
質問設定画面の下部にある「+質問を追加」ボタンをクリックすると、新しい質問を増やせます。
このボタンを押すたびに「質問2」「質問3」といった形式で項目が追加されます。
もしボタンが押せない場合は、後ほど解説する上限数やブラウザ設定を確認してみてください。
質問内容の順番もドラッグ操作で簡単に並べ替えられます。
| 設定項目 | ポイント |
|---|---|
| 質問文 | できるだけ短く、具体的に。 |
| 選択肢 | 5~7個を目安に整理。 |
| 回答形式 | 単一回答・複数回答・自由記述を選択。 |
複数回答や自由記述を組み合わせるポイント
質問形式を工夫することで、アンケートの質が大きく変わります。
「複数回答を許可」にチェックを入れると、ユーザーが複数の選択肢を選べるようになります。
さらに「自由記述」を追加すれば、選択肢では拾いきれないリアルな意見を収集できます。
たとえば「当店の気に入ったメニューを教えてください(いくつでも)」と複数回答を使い、次に「改善してほしい点を教えてください」と自由記述を設定すれば、顧客満足度をより正確に把握できます。
複数回答+自由記述の組み合わせが、回答の深みを生み出す鍵です。
「複数質問が作成できない」時に確認すべき3つの原因

複数質問を追加しようとしても「ボタンが押せない」「質問が増えない」といった不具合が起きる場合があります。
この章では、そんな時にチェックすべき3つの原因と解決策を紹介します。
質問数の上限(最大10問)に達していないか確認
LINEアンケートでは、1つのアンケートに設定できる質問の上限が10問までと決まっています。
すでに10問登録している場合は、これ以上追加できません。
不要な質問を削除するか、新しいアンケートを作成して対応しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 上限数 | 10問まで |
| 対応策 | 不要な質問を削除または新規アンケート作成 |
ブラウザやネットワークの不具合をチェック
ブラウザの一時的な不具合で「+質問を追加」ボタンが反応しないケースもあります。
一度ページを再読み込みしたり、別のブラウザ(Google Chrome・Microsoft Edgeなど)で開いてみましょう。
キャッシュを削除すると改善されることもあります。
最も多い原因はブラウザの表示エラーや通信不安定です。
アカウント権限の設定を見直す
複数人でLINE公式アカウントを管理している場合、権限の違いによってアンケートを編集できないことがあります。
特に「運用担当者」の権限だと、新規アンケート作成や質問追加が制限される設定になっている場合があります。
管理者権限を持つ担当者に確認し、「管理者」に権限変更してもらいましょう。
| 権限区分 | アンケート作成の可否 |
|---|---|
| 管理者 | 可 |
| 運用担当者 | 不可 |
権限が「運用担当者」だとアンケート編集はできません。
この3点を順番に確認すれば、ほとんどのトラブルは解決できます。
回答率を上げるLINEアンケート設計のコツ

アンケートを作成しても、回答がなかなか集まらないという悩みを持つ方は多いです。
この章では、回答率を上げるための具体的な質問設計のポイントを紹介します。
質問数は5〜7問に絞るのがベスト
質問が多すぎると、ユーザーは途中で離脱してしまいます。
理想的なのは5〜7問程度に絞ることです。
「1分以内で終わります」と目安を伝えておくと、回答してもらえる確率が上がります。
| 質問数 | ユーザーの反応 |
|---|---|
| 3問以下 | 手軽で好印象だが、情報が不足する可能性 |
| 5〜7問 | 最も回答率が高いバランス型 |
| 8問以上 | 途中離脱のリスクが増加 |
また、質問の順番も工夫しましょう。
最初は「はい・いいえ」で答えられる簡単な質問から始め、徐々に深い内容に進めると回答しやすくなります。
「最初に答えやすく、最後に本音を聞く」構成が鉄則です。
選択肢の並び順と「その他」選択肢の使い方
選択肢が多いときは、見やすさを意識した並び順にすることが重要です。
五十音順やカテゴリ別など、ユーザーが直感的に探しやすい形に整えましょう。
| 工夫例 | 効果 |
|---|---|
| 五十音順 | 誰でも探しやすく迷わない |
| カテゴリ順 | 関連性の高い選択肢をまとめられる |
| 人気順 | 注目項目を上に配置できる |
さらに、全ての選択肢を想定できない場合は「その他」を追加して自由記述と連携させましょう。
「その他」を活用することで、想定外の顧客ニーズを発見できることもあります。
特典やお礼メッセージで参加意欲を高める
人は「見返り」があると行動を起こしやすくなります。
アンケート回答後に「10%OFFクーポンをプレゼント」といった特典を提示すると、回答率は大きく上がります。
| 特典の種類 | 効果の目安 |
|---|---|
| 割引クーポン | 再来店・再利用を促進 |
| 限定コンテンツ | 会員の満足度向上 |
| 抽選プレゼント | アンケート参加率アップ |
また、アンケート冒頭に「ご協力ありがとうございます」などの丁寧な一言を添えるだけでも印象が変わります。
回答率アップの秘訣は、質問設計×お礼の心理設計です。
アンケート結果を確認・分析する方法

アンケートを実施した後は、どのような回答が集まったのかを確認・分析して改善につなげましょう。
LINE公式アカウントの管理画面では、リアルタイムで結果を確認できます。
管理画面でリアルタイム集計を確認する手順
結果を確認するには、LINE公式アカウントの管理画面(LINE Official Account Manager)から操作します。
以下の手順で進めてください。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| ① | ログイン後、「ツール」→「アンケート」を選択。 |
| ② | 一覧から対象アンケートをクリック。 |
| ③ | 詳細画面で「インサイト」タブを開く。 |
| ④ | 質問ごとの回答数がグラフで表示される。 |
グラフでは、どの選択肢に何票集まったかを直感的に把握できます。
回答傾向をリアルタイムで見られるのがLINEアンケートの強みです。
CSVを活用したExcelでのクロス集計方法
さらに深く分析したい場合は、「回答のダウンロード」ボタンからCSV形式でデータを取得しましょう。
CSVをExcelで開くと、回答者ごとの詳細データが一覧で確認できます。
Excelでは「フィルタ」や「ピボットテーブル」を活用すると便利です。
| 分析手法 | 目的 |
|---|---|
| フィルタ機能 | 特定の条件で回答を絞り込み |
| ピボットテーブル | 属性別や質問別のクロス集計 |
例えば「年代×満足度」を掛け合わせることで、どの層がサービスに満足しているかを把握できます。
データ分析を次の施策につなげることが、アンケート活用の本質です。
LINEアンケートの無料範囲と有料プランの違い

LINEアンケートは、実は基本機能のほとんどを無料で使えます。
ここでは、無料でできる範囲と、有料プランにすることで広がる機能の違いを整理しておきましょう。
無料でできること一覧
LINE公式アカウントの無料プラン(コミュニケーションプラン)でも、アンケート作成に必要な機能はすべて利用できます。
料金を気にせずに、まずは無料で運用してみましょう。
| 無料でできること | 内容 |
|---|---|
| アンケート作成 | 最大10問まで設定可能。 |
| 質問形式 | 単一回答・複数回答・自由記述に対応。 |
| 結果確認 | 管理画面のグラフでリアルタイム表示。 |
| データ分析 | CSVダウンロードで詳細集計が可能。 |
| 回答制限 | 回答者数に制限なし。 |
つまり、アンケートの企画から集計まで、すべて無料で完結できるのがLINEアンケートの魅力です。
ただし注意すべきは、「メッセージ配信数」の上限です。
無料プランでは1か月に200通までしかメッセージを送れないため、多くの友だちにアンケートを案内したい場合は、有料プランの検討が必要です。
有料プランにアップグレードすべきケース
有料プランにすることで、より多くのユーザーにアンケートを届けられます。
配信数が増えることで、回答数も自然と伸びます。
| プラン名 | 月額料金(税抜) | 無料配信数 |
|---|---|---|
| コミュニケーションプラン | 0円 | 200通 |
| ライトプラン | 5,000円 | 5,000通 |
| スタンダードプラン | 15,000円 | 30,000通 |
たとえば、友だち数が1,000人を超えている場合は、ライトプラン以上が現実的です。
配信制限によりアンケートを送れない=回答機会を逃しているという点を忘れないようにしましょう。
自社の友だち数と配信頻度をもとに、最適なプランを選んでください。
回答者の匿名性とセキュリティは大丈夫?

アンケートを行うとき、回答者のプライバシーや個人情報の扱いは非常に重要です。
LINEアンケートでは、匿名性がしっかり守られる仕組みになっています。
LINEアンケートの匿名設計の仕組み
LINEアンケートでは、誰がどの選択肢を選んだかといった個人特定情報は取得されません。
管理画面で見られるのは、あくまで統計的な集計データのみです。
| 項目 | 取得されるか |
|---|---|
| 回答者の名前・LINE ID | 取得されない |
| プロフィール画像・ステータス | 取得されない |
| 回答内容 | 匿名で集計表示される |
この仕組みのおかげで、回答者は安心して本音を回答できます。
LINEアンケートは「誰が答えたか」が分からない設計になっているのです。
ユーザー属性データを取得する際の注意点
設定によっては、「性別」「年齢」「OS」「居住地」などの属性データを取得できます。
ただし、これらの情報も個人を特定できるものではなく、グループ化されたデータとして扱われます。
| 取得可能な属性 | データの内容 |
|---|---|
| 性別 | 男性/女性の割合 |
| 年齢 | 年代別の比率(例:20代、30代) |
| OS | iOS/Androidの使用比率 |
| 地域 | 都道府県までのエリア情報 |
この設定を利用するときは、「データは個人を特定できない形式で収集されます」と明示しておくと信頼性が高まります。
透明性のある運用がユーザーの安心感につながるということを覚えておきましょう。
匿名性を守りながらも、マーケティングに役立つ情報を安全に取得できるのがLINEアンケートの強みです。
アンケート機能と投票機能の違いと使い分け方

LINE公式アカウントには「アンケート機能」と「投票機能」という2つの似た仕組みがあります。
目的に合わせて正しく使い分けることで、より効果的なコミュニケーションが可能になります。
アンケートと投票の目的と使い所
両者の一番の違いは、設定できる質問数と回答の深さにあります。
アンケートは複数の質問を設定して、顧客の満足度や意見を多角的に分析できるのが特徴です。
一方で投票は、1問のみ設定できるシンプルな形式で、短時間で意思を集めたい時に向いています。
| 機能 | アンケート | 投票 |
|---|---|---|
| 目的 | 詳細な意見収集・満足度調査 | 簡単な意思確認や人気投票 |
| 質問数 | 最大10問 | 1問のみ |
| 回答形式 | 選択肢・自由記述 | 選択肢のみ |
| 途中経過 | 見られない | 途中経過を公開可能 |
そのため、アンケートは「深く知る」ためのツール、投票は「盛り上げる」ためのツールと覚えておくと分かりやすいです。
イベントやキャンペーンでの活用事例
投票機能は、イベントやキャンペーンなどの参加型施策に特に向いています。
たとえば「次回の限定メニューはどっち?」「人気のデザインを決めよう」など、ユーザーが気軽に参加できる内容に最適です。
途中経過を公開することで、リアルタイムに盛り上がりを演出することもできます。
| 利用シーン | 最適な機能 |
|---|---|
| 顧客満足度調査 | アンケート |
| キャンペーン人気投票 | 投票 |
| サービス改善ヒアリング | アンケート |
| イベントの盛り上げ | 投票 |
一方で、アンケート機能は顧客満足度や利用後のフィードバック収集など、ビジネスデータの蓄積に向いています。
短期的な参加型施策には投票、長期的な改善にはアンケートと使い分けることで、双方の効果を最大化できます。
顧客満足度を高めるLINEアンケート活用事例

ここでは、実際に多くの店舗や企業が活用しているLINEアンケートの事例を紹介します。
目的別に見ることで、自社でもすぐに応用できるアイデアが見つかります。
飲食店・美容サロンでの導入ケース
飲食店では「料理の味」や「接客態度」に関する満足度を質問するのが一般的です。
お会計時に「LINEから簡単なアンケートにご協力ください」とQRコードを案内すれば、自然な流れで回答を促せます。
美容室・ネイルサロンなどでは、施術後のメッセージにアンケートURLを添えることで、顧客のリアルな声を集められます。
| 業種 | 質問例 | 目的 |
|---|---|---|
| 飲食店 | 料理・接客・雰囲気 | 再来店の動機を分析 |
| 美容室 | 仕上がり・スタッフ対応 | サービス品質向上 |
| クリニック | 説明の分かりやすさ | 信頼度の向上 |
こうした事例では、アンケート回答後にクーポンを配布することでリピート率を高めているケースが多く見られます。
回答後のフォローアップで信頼関係を深める方法
アンケートを実施した後は、「回答して終わり」にしないことが大切です。
回答をもとに改善した点を共有したり、「ご意見をもとに新サービスを追加しました」と発信したりすると、顧客との信頼関係が強化されます。
| 施策 | 目的 |
|---|---|
| 結果報告メッセージ | 顧客の声が反映されている実感を与える |
| 改善施策の共有 | 透明性のあるブランドイメージを作る |
| お礼クーポン配布 | 次回の行動を促す |
アンケートは単なる調査ではなく、顧客と継続的なコミュニケーションを築くツールです。
「答えてよかった」と思ってもらえる設計を意識することで、ブランドへの好感度が確実に高まります。
まとめ|複数質問を使いこなして顧客の声を活かそう
ここまで、LINEアンケートで複数質問を作成する方法から、回答率アップ、結果の分析までを解説してきました。
最後に、重要なポイントを整理しておきましょう。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 複数質問の設定方法 | 質問設定画面で「+質問を追加」をクリックするだけ。 |
| 回答形式 | 単一回答・複数回答・自由記述を自在に組み合わせられる。 |
| 上限数 | 1つのアンケートに最大10問まで設定可能。 |
| 回答率を上げるコツ | 質問数を絞り、特典やお礼を用意する。 |
| 結果の活用 | CSVで分析し、次の施策へ反映する。 |
LINEアンケートの最大の魅力は、無料で始められて、顧客の本音をリアルタイムに収集できる点です。
複数質問を上手に使うことで、単なる満足度調査にとどまらず、マーケティング施策や商品改善のヒントを得ることができます。
また、回答者の匿名性が守られているため、より率直な意見が集まるのも大きなメリットです。
集めたデータを活用して、顧客体験を改善し、次のアクションにつなげていきましょう。
「アンケートを取ること」ではなく、「顧客の声を活かすこと」こそが目的です。
複数質問を使いこなし、より深く顧客のニーズを理解することで、あなたのLINE運用は確実に一段上のレベルに進化します。

